造船大手が過去最大の契約受注 契約総額は約1600億円を超える

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中国国有の造船最大手、中国船舶集団(CSSC)は4月1日、超大型コンテナ船13隻の建造を受注したことを明らかにした。契約総額は100億元(約1600億円)を超え、2023年から24年の間に納入する予定だ。これは、中国の造船業が受注したコンテナ船建造の1契約としては、最大規模になる。

本件は中国船舶集団傘下の大連船舶重工集団と広州広船国際の2社がコンソーシアムで引き受ける。両社とも総積載量が約1万6000TEU(20フィートコンテナ換算)にも上る大型コンテナ船を建造する予定だ。この契約に調印する直前の3月30日、中国船舶集団は1万5500TEU級の大型コンテナ船6隻の受注(契約総額は50億元=約800億円)を獲得したばかりだった。

相次ぐ受注の背景には、昨年からの世界の海上輸送の繁忙期がある。とくに中国からの輸出に代表される太平洋航路のコンテナ船輸送の需要が急増。船舶輸送コスト(傭船料)も暴騰が続き、海運会社と船主は、次々と新船建造に動いている。21年に入ると、わずか2カ月の間に全世界で交わされたコンテナ船建造契約と意向書の件数は、19年通期の契約件数に比べて1.5倍となった。

船舶業界の関係者によると、中国で大型コンテナ船の建造が可能な造船会社はすでに注文が飽和。ドックの確保も難しく、今後コンテナ船は大幅値上げの可能性もある。

(財新記者:包志明、原文の配信は4月3日)

中国の独立系メディア「財新」の記事は東洋経済オンラインでも配信しています。
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