リニアとコロナ、JR東海を襲う「二重苦」 ドル箱の新幹線に大逆風

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山梨県内の実験線で走行試験が行われているリニアL0系(記者撮影)

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名古屋城天守閣の南南東、愛知県庁や愛知県警のビルが立ち並ぶ官庁街の一角でリニア中央新幹線の建設工事が進められている。

品川と名古屋を結ぶリニアは、ルートの大半で地下を走る。首都圏や中京圏の都心部では、用地買収の必要がない地下40メートルより深い「大深度地下」と呼ばれる地下区間が使用される。

この大深度区間を含めた本線トンネルはシールドマシンで掘削工事が行われる。名古屋地区におけるシールドマシンの発進拠点の1つが、現在工事中の「名城非常口」である。

2027年のリニア開業は絶望的に

地表から約83メートルの地下に直径37メートルの円形の空間が広がる。シールドマシンはここから出発し、まず品川方面に向けてトンネルを掘り進める。その後、途中で引き返し、今度は逆に名古屋方面に向けて掘り進める。非常口という名称のとおり、リニアの営業運転開始後は異常時の乗客避難や保守作業の拠点として使用される。

首都圏と中京圏を結ぶリニアのルート上には、約5キロメートル間隔で非常口が設置され、首都圏では9カ所、中京圏では4カ所が設置される。この非常口のようにリニアは各所で工事が本格化しているが、唯一着工していないのが静岡工区だ。

リニアのトンネル工事は南アルプスの最深部を掘り進める。工事に伴って発生する湧水が大井川流域の利水者や南アルプスの生物多様性に影響を与えかねないとして、静岡県の川勝平太知事が工事にゴーサインを出さないためだ。

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