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これは「嵐の前の静けさ」だ コロナ禍でも動かない為替

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金やビットコインの価格が上昇する中、有力な経済学者の中にはドルの急落を予想する向きもある。しかし、これまでのところドルは不気味なほど安定している。米国がコロナ禍への対応に右往左往し、経済対策で巨額の財政赤字を積み上げ、金融政策についても連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「多くの一線を越えた」と語るようになっているにもかかわらず、である。

確かにユーロは今年、ドルに対して6%ほど値を上げている。が、2008年の金融危機による荒々しい乱高下に比べたら、こんなのは変動のうちに入らない。当時、ドル相場は1ユーロ=1.58~1.07ドルの間で激しく波打った。同様にドル円相場もコロナ禍の中では小幅な動きにとどまっているが、リーマンショック後にドルは1ドル=123円から同90円へと急落した。しかし、全貿易相手国通貨に対するドルの価値を指数化した広義のドルインデックスは現状、コロナ禍が本格化する前の2月半ばとほぼ同じ水準で推移している。

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