「米中対立を日米関係の進化につなげよ」 インタビュー/早稲田大学教授 中林美恵子

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「今回はコロナ選挙だった」と語る早稲田大学の中林美恵子教授。中林教授は大阪大学で博士号(国際公共政策)。ワシントン州立大学大学院で修士号(政治学)。1993~2002年にアメリカ連邦議会上院予算委員会正規スタッフ。2009~2012年衆議院議員を経て、2013年に早大准教授、2017年より教授(撮影:梅谷秀司)

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トランプ大統領と安倍晋三前首相は比較的良好な日米関係を築き上げた。バイデン政権の誕生は、日米関係を大きく変えることになるのか。
早稲田大学の中林美恵子教授は、日本は中国に近いという立ち位置を生かし、米中対立を日米関係の進化につなげるべきと説く。

コロナがトランプ再選を阻んだ

――選挙結果をどのように分析していますか。

新型コロナウイルスの影響が最も大きかった。「コロナ選挙」だったと言っていい。アメリカ国民の間でも経済よりもコロナを挙げる人が多かった。トランプ大統領のコロナ対策が再選を阻んだといえる。

バイデン氏の勝利演説の中では、定番の「アメリカを1つにしていこう」と言う一方、「科学者の声を聞く」と言ったことは普通ではなかった。コロナが選挙の最大の争点だったことを如実に示している。

コロナ前は失業率も低く、経済は絶好調でトランプ氏の楽勝ムードもあった。それがコロナによってトランプ氏の現職としてのアドバンテージも食ってしまうほどの選挙となった。これは、トランプ氏への反発が相当強かったことを物語る。

――トランプ氏はまだ「敗北宣言」をしていません。逆転の可能性はありますか。

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