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ドコモ、auでも過酷な評価 客を“クソ野郎"呼ばわり事件が起きた理由

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「クソ野郎」と書いたメモが問題視されたドコモショップ。メモそのものよりも背景の事情こそが問題だ

特集「「携帯ショップ法廷闘争」の激震」の他の記事を読む

代理店関係者によると、ソフトバンクほど極端ではないがNTTドコモやKDDI(au)などほかのキャリア(通信会社)にも、店舗を追い詰める過酷な評価制度がある。

「親代表の一括請求の子番号です。つまりクソ野郎。新プランにかえて、Disney(の有料動画プラン)はベタ付け(客が不要でも抱き合わせで絶対つけるという意味の業界用語)。『バックアップめんどくさくないですか?』からのいちおしパック(端末補償セット)をつけてあげて下さい。親が支払いしてるから、お金に無トンチャクだと思うから話す価値はあるかと」

今年1月、ドコモショップ市川インター店(千葉県市川市)の店員が利用客についてこう記したメモの写真がネット上に出回り、大騒ぎになった。メモは、利用客が店から受け取った書類に混入されていた。

客を「クソ野郎」とののしっていたことが非常識だとして炎上した。が、問題の本質はそこではない。

このメモは、店舗が日頃から、客をいかに「攻略」すれば有料オプションや大容量のプランに入らせられるかを躍起になって考えている表れなのだ。

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