公取委がジャニーズに注意、あしき契約慣習は変わるか 注目される芸能事務所とタレントの関係性

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独禁法違反の基準が明示され、芸能界に波紋が広がる。

8月、東京2020パラリンピックの1年前イベントに登場した、元SMAPの3人。香取慎吾さん(右)は8月に久々にテレビ出演した

日本テレビの情報番組「スッキリ」に8月28日、“意外な人物”が出演した。SMAPの元メンバー、香取慎吾さんが東京パラリンピックのPRで長時間にわたって生出演したのだ。

SMAPの元メンバーである香取さん、草彅剛さん、稲垣吾郎さんの3人は、2017年にジャニーズ事務所との契約を終了し、信頼を寄せる元マネジャーがジャニーズ事務所を退社して立ち上げた新事務所に移籍。しかし、SMAP時代からのレギュラー番組は次々に終了。地上波では新番組が1つもなく、テレビへの出演がほぼ途絶えていた。

嵐やTOKIOなど多くの人気アイドルグループを抱えるジャニーズ事務所は、テレビ局に強い発言力を持つ。香取さんらがテレビ番組から姿を消したのも、ジャニーズ事務所とテレビ局の力関係が強く働いた結果とみられていた。

それを問題視して動いたのが公正取引委員会だ。ジャニーズ事務所が3人の出演を妨げるべくテレビ局側に圧力をかけた疑いで、関係者から事情を聞くなど調査を実施。結局、十分な裏付け証拠は得られなかったが、公取委は「該当するような行為があった場合は、独占禁止法に抵触する」と事務所に注意した。

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