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CASE対応を着々と進める独メガサプライヤーの実力 変革期をチャンスに

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自動車を発明した国は次の100年も主導権を握るか。

世界の自動車部品メーカーの中で規模が大きいだけでなく、自動車メーカーと対等に近く、時にはシステムを丸ごと提供できる存在がメガサプライヤーである。彼らはCASEに対応する実力を持ち、産業構造を揺るがす変革をピンチとだけ捉えず、チャンスとすべく動き出している。中でも、圧倒的な実力を誇るのが独メガサプライヤーの3社だ。

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積極買収で躍進したZF|商用車の自動運転に照準

今年7月、ドイツ東部のドレスデン近郊のテストコースで、世界中から集まったジャーナリストに1台の自動運転電気自動車(EV)がお披露目された。4つの車輪を独立制御して斜めにも移動できるのが特徴で、車体に「2ゲットゼア」と「ZF」のロゴマークが描かれていた。

「2ゲットゼア」の自動運転車両。自動運転は商用車向けに重点

自動車部品世界3位のZFは、自国開催のフランクフルト・モーターショーがある年は、2カ月前に技術説明会を開くことを通例としている。今年の目玉の1つが、この自動運転EVだ。

ZFが、各国の空港や港などで乗用や荷物用の自動運転システムを手がけるオランダの2ゲットゼアの株式の60%を取得したと発表したのは今年3月。30年間で延べ1億キロメートルの自動走行の実績と、それを支える車両制御技術に目をつけた。

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