データセンターにとってクラウドの成長は追い風だ インタビュー/アット東京 社長 中村 晃
日本最大のデータセンターは東京のど真ん中に設置されている。情報システムの黒子的存在にネットビジネスの今を聞いた。
誰にも知られず、ひっそりと。しかし、必要な企業にとってみれば、代わるものがほかにない。企業の基幹業務を支える情報システムにおいて大規模データセンターは黒子的な存在。自ら前面に立って事業を展開するわけではないため、多くのビジネスパーソンが、その実態を知らないのではないだろうか。
データセンター事業では、サーバーを動かすための場所を提供する。その最大手である「アット東京」は2000年に東京電力が設立し、12年10月にセコムが50.8%出資する筆頭株主となった。業績は順調に推移しており、18年3月期業績は売り上げが前期比6%増の278億3000万円、純利益が同15%増の34億7300万円である。
アット東京は顧客の安全性を重視するため、これまでほとんどメディアの取材には応じてこなかった。そんな同社の中村晃社長に、日本のインターネットを縁の下で支えるインフラの最前線を聞いた。
──中村社長がメディアの取材を受けるのは珍しいと聞きました。
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