今年のCESは、次世代高速モバイル通信である「5G」を活用した製品・サービスに関する展示が目立ったほか、ここ数年のトレンドである、AI(人工知能)や自動運転、スマートホームなどに関する最先端技術開発においても、各社が技術を披露しあった。
その中で、CESには出展していないにもかかわらず、意外にも存在感を示していた企業がある。アップルだ。現地のメディア関係者の間では「今年の陰の主役はアップルだ」と指摘する声もあった。
アップルが因縁のサムスンに接近
「100カ国以上にいるサムスンのスマートテレビを持っている人だけが、この春からiTunesの映画とテレビ番組を楽しめるようになる」
1月7日、ラスベガスの高級カジノホテル「マンダレン・ベイ」の広大なホールを借り切って開かれた韓国サムスン電子の記者発表会。ここで、シニア・ヴァイスイスプレジデントのデイヴ・ダス氏が強調したのは、最新の8K量子ドットテレビをはじめ、2018~19年モデルのテレビがアップルの動画コンテンツ配信アプリ「iTunes Movies and TV Show」に対応したことだった。「(同アプリへの対応は)サムスンのテレビだけ」と、ダス氏は興奮気味に語った。
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