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秋篠宮「大嘗祭発言」 皇室のあり方を問い直す

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今上天皇が間もなく退位し、平成が終わる。元号に込められた「平(たい)らかに成(な)る」との願いもむなしく、この時代は日本で災害が多発し社会的には階層化が進んだ。天皇と時代との関係をどう見るか。片山杜秀氏に聞いた。

かたやま・もりひで●1963年生まれ。慶大法学部教授。専門は政治思想史。最近の著作に『平成精神史 天皇・災害・ナショナリズム』『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』。(撮影:風間仁一郎)

──日本人はこの30年間を「平成時代」として記憶していくのでしょうか。

天皇の代替わりと元号をリンクさせる「一世一元(いっせいいちげん)」は明治政府が導入した。元号を通じて国民は運命共同体の意識を持ち、時代の気分を共有する。これが一世一元のマジックだ。多くの人にとって平成の時代は、今上天皇と関連づけられ記憶されるはずだ。今回の代替わりが特異なのは、天皇ご自身の意思で退位し、自ら時代に区切りをつけるという点である。

──自ら退位を望むことは国民の誰もが想像していませんでした。

今上天皇が1989年に即位されたとき「いかなるときも国民とともにあること」を第一義とすることを宣言され、30年間、実践されてきた。災害が多発した平成の時代、ジャンパー姿で避難所の被災者を見舞い、時に床に座り込んで国民に接した。

今上天皇は戦後民主主義の下で、人間天皇と象徴天皇を同時に追求してきた。人間天皇とは能動的に全国を回り、国民のために祈る姿だ。それが体力的により難しくなったとき、自らその立場を降りるというラディカルな決断をした。言葉を換えれば、存在するだけで畏れ多いという天皇像はお考えになっていない。

──自ら新しい天皇像を提示されたわけですね。

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