米国の長期金利は2018年に入ってから上昇基調となり、1月19日時点で2.658%まで上昇した。米10年国債金利は、FRB(米国連邦準備制度理事会)が利上げを開始した15年12月以降で見ると、トランプ大統領が当選した後の16年12月につけた2.63%近辺が最高値だったが、今年に入ってからの上昇でこれを上抜けたことになる。
今年になってからは、米国だけではなく、日本も含めすべての主要国の10年金利が上昇しているが、最も大きく上がっているのは米国で、すでに0.25ポイント程度上昇している。それに次ぐのがニュージーランドやオーストラリアで、0.23〜0.24ポイントの上昇となっている。
しかし、今回の長期金利上昇局面で興味深いのは、為替市場がまったく長期金利の動きに沿っていないことだ。前述のとおり、米10年国債金利は主要国の中で最も上昇しているが、米ドルは主要国通貨の中で独歩安といってよいくらい、最弱通貨となっている。米ドルと米10年国債金利の相関は、足元では逆相関になってしまっている。今年に入ってからの最強通貨はノルウェー・クローネだが、ノルウェーの10年国債金利は日本の次に上昇幅が小さい。
このところ、米国のFF(フェデラルファンド)金利先物市場が織り込む年内の利上げ期待はかなり高まっている。年初の時点では年内の利上げ織り込みは2.1回程度だったが、足元では2.6回まで上昇している。一方、米ドル名目実効レートは年初から下落基調で、昨年9月につけたボトムを割り込もうとしている。為替市場は、昨年まであれだけ注目していた利上げ期待の変化を今は完全に無視している。
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