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沸騰する箱根"湯煙戦争"の行方 再開発ラッシュで高級化路線へ

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東京至近の温泉地・箱根。観光客数も安定しており大手ホテルの再開発が活発だ。

4月20日、箱根に「箱根小涌園(こわきえん) 天悠(てんゆう)」が開業する。150室すべてに露天風呂が設けられ、1室2人で5万8000円〜(1泊2食付き)という高級旅館だ。

総工費は115億円で、地下1階、地上9階建ての建物に、二つの大浴場、バーやレストラン、スパがある。高級旅館という触れ込みだが、客室の大半にベッドが備えてあるなど、実態は高級ホテルと相違ない。

運営を行うのはワシントンホテルや「ホテル椿山荘東京」を展開する藤田観光だ。瀬川章社長は天悠の開業を機に、「2〜3泊して滞在を楽しむように、日本の休み方を変えたい」と意気込む。

施設やサービスで高級感を訴求するのに加えて、生産性の向上も狙う。それまでそれぞれ専任の担当者が行っていたフロントやレストランでの接客、清掃といった業務を、一貫して担う「クロスシフト」を実験的に導入する。

箱根の顔も全面改修

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