「日本十進分類法(Nippon Decimal Classification)」は、略称「NDC」。日本では、公共図書館だけでなく、学校や大学の図書館を含めたほぼすべての図書館が、このシステムで本を分類・整理している。
NDCは米国の「デューイ十進分類法(DDC)」をモデルに、1928年(昭和3年)に日本で考案された。社会の変化や出版事情の移り変わりに合わせて、今でも改訂を重ねている。
この分類法を一言で説明するなら、「すべての本を10のカテゴリーに分ける」ということ。0から9までの番号を振り、すべての図書を「2:歴史」「4:自然科学」「9:文学」という具合にまず大別する。
これだけだと1つのカテゴリーに入る本が数万冊になってしまい、本を探すのに使えない。そこで、そのカテゴリー1つひとつをさらに10のカテゴリーに分類、さらにまたカテゴリー1つひとつを10に分類……と、扱いやすい冊数になるまで細分化していく。その結果、本に与えられるのが写真のような「分類記号」である。
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