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NEC なるか!? 成長軌道への回帰 新野 隆 社長 兼 CEOに聞く

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4月に始動した新野新体制の課題は長期低迷からの脱却だ。

海外強化なくしてNECに未来はない

前回の中期計画は大幅未達。4月末に発表した新中計は、前中計と同じ営業利益1500億円を掲げた。出す意義すら危ぶまれる目標だが、成長エンジンの半導体やパソコンを切り離し、国内需要減で業績低迷にあえぐ電機名門にとっては、これでも挑戦的な水準である。

にいの・たかし●1954年生まれ。京都大学工学部卒。77年NEC入社、2006年金融ソリューション事業本部長、11年常務、12年副社長兼CSO兼CIO。16年4月から現職(撮影:尾形文繁)

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──売上高目標は前回よりも2000億円少ない3兆円です。

さらにその前の中計では「4兆円」と言っていた(笑)。売上高をどんどん増やすだけで事業体が強くならないのでは意味がない。成長のバロメーターは、利益の伴ったグローバルビジネスが伸びているかどうか。その意味で、今のNECはまだ成長軌道にない。

前回の中計期間(2013〜15年度)はビッグデータ、クラウド、サイバーセキュリティ、SDN(次世代ネットワーク技術)の注力4領域に先行投資をし、これらの売上高は1200億円から2300億円になった。3年で1100億円伸び、しかも市場の伸びよりかなり高かった。私はこれに満足してはいないが、成長の礎は前中計でできた。

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