前回、筆者は読者に「意思も能力もあるライバル」がいる場合は、「逃げる」ことも一案であると勧めた。たとえば、30代のうちにニューヨーク支店かロンドン支店で勤務することが、将来の幹部への登竜門となっている会社があるとする。あなたのライバルが帰国子女で、バイリンガルだ。あなたの英語力はTOEFL(iBT)で100程度。とはいえ、これではライバルに英語力で劣ると思っても、競争から逃げる必要は全然ない。
TOEFLで100を取れるならば、米国のイェール大学、南カリフォルニア大学の入学許可がぎりぎりで得られる。この程度の英語の基礎力があれば、あとは現場で鍛えれば、仕事のうえで迷惑をかけないレベルの英語力は半年くらいでつく。会社員や公務員が海外勤務をするときに問われる英語力は、大学生のスピーチ・コンテストとは異なる。英語を通じて仕事で業績を挙げることができればいいのだ。
もっとも大学時代、英語をあまり勉強せず、高校でも英語が得意でなかったという人の場合はどうすればいいのか。いきなりTOEFLを受けることは勧めない。試験結果が極端に低いスコアだと、学習意欲をなくすだけだ。職場での競争に勝ち抜くために、どうしても米国か英国の支店で勤務したいという場合にはどうしたらいいのだろうか。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら