慰安婦問題 右も左も大間違い 日韓和解に向けた徹底対談
漫画家 小林よしのり VS ジャーナリスト・編集者 松竹伸幸
国交正常化50年の節目を迎え、日韓両国は関係改善に向けて踏み出した。だが、長年の懸案である従軍慰安婦問題をめぐる議論は平行線のまま。この閉塞状況をどう打破すればいいのか、左右の論客に徹底的に討論してもらった。
松竹 慰安婦問題をめぐって、日本と韓国の国民が感情的に反発し合い、外交関係にまで悪い影響を与えている。こうした不健全な状態はそろそろ終わりにしないといけません。しかも元慰安婦の方々はかなりの高齢です。私自身は日本共産党の元職員で、今も基本的に左派、リベラルだと自己認識しています。日本の左派だからこそ提案できることがあるのではないかと考えます。
小林 1990年代、いわゆる従軍慰安婦は一般には国家による強制連行だと理解されていました。日本の官憲(軍や警察)やその指示を受けた民間業者が村々を回って若い女性を強制的に連行し、日本軍兵士の相手をさせたと。しかもそれが中学生の歴史教科書に載ってしまっている。これは少しおかしいじゃないかというのが、わしの出発点だった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら