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世界作戦、本誌にすべて語った 米スプリント買収後の経営戦略とは

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「ドコモを抜けなかったら腹を切る、と宣言した」(撮影:尾形文繁)

──スプリントの買収は、いつ頃から考えていたのですか。

海外に進出して事業をもう一段大きくしなきゃいけないと思い始めて、具体的にいろいろ見始めたのは2年前からです。

そもそも、ボーダフォンジャパンを買収する時点から、最低でも日本で一番、願わくば世界で一番になると思っていた。買収後、販売代理店の社長たちとの初顔合わせのときに「10年以内に必ずドコモを抜く。抜けなかったら、私は腹を切ります」と宣言した。みんな冗談だと思って笑っていたが、僕は本気だった。

それをやれる自信があったのは、国内で精いっぱいやって、ある程度シェアを取ったら、つまり、その事業でキャッシュフローが流れるようになって買収のための資金の返済がある程度進んだら、海外に打って出ようと考えていたから。飛び道具ではあるが、M&Aをすれば、結果的にドコモを超えることは可能じゃないかというのは、最初からシナリオの一つとして頭にはあったんです。絶対そうすると決めていたわけではないけれども。

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