東京23区「GIGAスクール構想」気になる進捗度 「1人1台端末」整備、すでに完了した区は4つ

この中で配備が「12月までに完了」としたのは千代田区と墨田区、「来年3月までに完了」が中央区、新宿区、文京区、台東区、江東区、品川区、目黒区、世田谷区、杉並区、北区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区の15区だ。「今年度は困難」と答えた大田区は、すでに新規調達機器で小学校の配備は完了しているものの、小学校に配備していた既存機器を回収後、設定を変更して中学校に配備予定のため、最終的な区内全体の配備完了は21年6月になる見込みという。
校内LAN整備の一方で、LTEを採用する区も
学校の校内LAN(構内情報通信網)の整備状況はどうか。「全教室で整備完了」しているのは13区で千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、品川区、大田区、渋谷区、杉並区、豊島区、荒川区、足立区、葛飾区だった。墨田区は「12月までに完了」、台東区、世田谷区、北区、板橋区、江戸川区の5区は「来年3月までに完了」、江東区は「今年度は困難」、目黒区は「未定」だった。
 
校内LANの接続速度は、千代田区、江東区、目黒区、大田区、渋谷区、豊島区、板橋区、葛飾区の8区が100Mbps以上、それ以外が1000Mbps以上だった(練馬区と品川区は無回答、目黒区は「一部教室には学習用無線LANを敷設している」と回答)。「1人1台端末」の運用が始まってみないと何とも言えないが、全員が一斉にインターネットを使う場面でストレスなく使うことができるのか。実際、「ネットワークに負荷がかかりタブレットの閲覧速度が上がらないのではないかと懸念している」(港区)という声もあった。
こうした中、新宿区、品川区、目黒区、渋谷区、豊島区、練馬区などは携帯電話用の通信規格のLTEを採用予定だ。LTEであれば学校外での利用にとどまらず、校内LANが不安定なときに代替で活用できるメリットもある。続きは資料をダウンロードして読む……
ここでは紹介しきれなかった調査結果の詳細をPDFにまとめた。配備完了前に休校となった場合の対応やGIGAスクールサポーター制度の活用意向、教員研修の実施状況とその内容、またそれぞれの区が「1人1台端末」の配備と併せて導入を検討しているソフトウェアなども紹介している。各区の基本情報も掲載しているので、学校数や児童・生徒数など規模を見比べながら読み解くことができ、印刷して保存版とすることも可能だ。
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(写真:iStock)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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