東大合格を現実にする、超意外な「3つの力」 やればやるほど「勉強好き」になる仕掛けとは?

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このように、新しい英単語や新しい言葉に触れるたびに、「もしかして、これってこういうことなのかな?」と考える癖をつけると、今まで勉強したことと、新しく学んだことがつながる瞬間があります。そしてその瞬間の「わかった!」という感覚こそが、勉強の楽しさにつながるのです。

そして「今までの勉強と、新しく学んだことをつなげる」ために必要なことこそが、「3つの基礎力」を鍛えることなのです。

この「3つの基礎力」の大切さはわかってもらえましたでしょうか?

僕は、この「3つの基礎力」は、大学受験の直前ではなく、小学校・中学校の段階から、どんどん身に付けていくべきだと考えています。そうすることで、高校に上がってからも成績を上げ続けることができ、勉強を楽しむ能力が身に付くからです。

「make10」「和同開珎」楽しんで基礎力を鍛える

ここからはより具体的に、「3つの基礎力」の鍛え方についてお話しします。

まず、「計算力」。「計算力」については「計算のゲーム」をしてみるのがおすすめです。
例えば「make10」というゲームは、どうでしょうか。

4つの数字を使って、自由に四則演算して10という答えを作るというゲームです。

例えば1、2、3、4なら、(4×3−2)×1で10となります。

東大生の多くは、さまざまな場所でこのゲームをプレーすることが習慣化していたといいます。切符の日付が10月27日なら1027で、時計を見て24分35秒なら2435でといった具合に、いろいろな場所、いろいろな数字で「make10」をやっていたそうです。

こういう積み重ねで「計算力」の訓練をすると、どんどん計算スピードが速くなっていきます。

サイコロゲームの「ヨット」もおすすめです。これは、プレーヤーが5つのサイコロを振り、その出た目でポーカーのように役を作り、役に割り当てられた点数を加算していくゲーム。最終的に点数を高く積み上げた人が勝ちというものです。詳しいルールは、インターネットで調べてみてくださいね。小学生以下の子でもはまりやすく、ゲームの最中に何度も何度も計算を求められるので「計算力」が身に付きます。

「make10」ゲームと「ヨット」ゲーム。子どもにもできる計算力アップの方法として、自信をもってこの2つをおすすめします。

また、「漢字力」については、「和同開珎」と呼ばれる漢字パズルがおすすめです。

これは、図のように4つの漢字を見せて、真ん中の空欄に入る漢字1文字を考えさせ、熟語を4つ作るという漢字パズルです。東大合格者が多い灘中学でも入試問題に採用しています。

この勉強法の特長は、先ほど説明した「熟語のつながり」「この漢字はこういう漢字と組み合わされるんだ!」ということが、ビジュアルで理解しやすくなるということでしょう。この問題を何度も解いているうちに、漢字同士のつながりや熟語の意味を深く考える習慣が身に付き、「漢字力」、すなわち語彙力もアップすると思います。

最後に「英単語力」です。これは、「語源」を理解していくのがおすすめです。

例えば「act」には「行う」という意味があります。この1つの意味を覚えておけば「action」や「actor」など、そこから派生した、いろいろな英単語とつながっていきます。こうしたつながりを理解するのに役立つのが「語源」であり、いろんな英単語の大本として英単語を覚える手掛かりになります。

こうした語源を勉強する本というのは最近増えていますが、僕が使っていたのは『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』(鉄緑会英語科 編)と呼ばれる単語帳です。これは分厚い単語帳なのですが、先ほどの語源や、その英単語のイメージがイラスト化されて載っている優れものです。

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