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【産業天気図・2008年度後半~09年度前半集計】真っ黒な雨雲に覆われた産業界、いつの間にか大雨どころか豪雨の様相に

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 ほんの3カ月のうちに、天気はあっという間に下り坂へ向かった。「会社四季報」記者の見立てによれば、今や日本の産業界を覆うのは真っ黒な雨雲で、あまりの豪雨の襲来に傘すらもまるで役に立たないずぶ濡れ状態といったところ。これほどの雨マークの乱舞を誰が予想していただろうか。

 振り返れば、前回(9月)の産業天気図は、リーマン・ショックの直後で、金融危機が実体経済にどれほどの影響を及ぼすかがいまだ見えない状態だった。だが、3カ月間でその影響はイヤというほど現実感を持ち始めている。米ビッグスリーの経営破綻危機に始まり、日本でも主力の北米市場の低迷を背景に、自動車やハイテク企業が相次ぎ減産を発表。これに伴い、非正規雇用者を中心とした大リストラが始まるなど、雇用環境も急速に悪化し始めた。さらに、原油価格下落で原材料高はようやく一服しつつあるものの、円高は止まる気配がまるでない。

 こうした中、今回は多くの産業が、前回から天気予想を悪化させた。空前の活況で2008年4~9月期には大手各社が過去最高益を更新した「海運業」は、総合運賃指数であるバルチック海運指数が急落したうえ、鉄鉱石の輸出減が痛打となり、08年度以降の天気は前回の「晴れ」から一転、「土砂降り」へと急変。資源高の恩恵で「晴れ」続きだった商社も、資源価格の急落などを背景に、08年度後半は「曇り」に悪化、しかも前方には乱気流が待ち構えている状態だという。

 日本のお家芸、製造業界は洪水で流されそうだ。原材料高に円高、さらに北米景気後退のトリプルパンチにより今09年3月期の業績予想を幾度も減額してきた「自動車業」だが、いまだビックスリー破綻という大きな爆弾を抱えたままだ。すでに「大雨」のさなかだが、ビックスリーの動向次第ではハリケーンが訪れる可能性も十分にある。北米景気低迷が痛打した「家電・AV」や「精密機器」も、前回の「曇り」予想から一転、今後1年は「雨」予想になった。

 内需型の流通・サービス業界も厳しい状況は変わらない。高額品の落ち込みが激しく、売り上げ減少が止まらない「百貨店」は前回の「曇り」予想から「雨」へ悪化、さらなる再編も待ったなしの状態だ。「外食」も高級業態は苦戦を強いられており、「雨」が降り続いている。唯一「コンビニ」は業績的には好調だが、これは今年3月以降の成人識別ICカード「タスポ」導入効果による“特需”のおかげ。店舗数の飽和など、足元の競争環境は厳しい。

 産業界に激しく降りつける雨はいつ止むのだろうか。今回の予想を見る限りでは、この雨は長期化する様相だ。それどころか、09年度前半は、08年度後半にも増して雨足が強まるとの見方が大勢だ。だが、嵐が吹き荒れる中でただ身を小さく縮めているだけでは、不況や再編の波に飲み込まれかねない。個別企業にとっては、リスクマネジメントだけでなく、円高や不況を逆手にとるような創意や工夫がますます求められる時代になってきている。

主要業種の天気予報図
(業種名をクリックすると各記事にジャンプします)
業種名 天気図
08年10月~09年3月 09年4月~9月
建設
工作機械
建設機械
造船/重機
海運
空運
鉄道/バス
パルプ/紙
石油/石炭製品
化学
ガラス/土石製品
鉄鋼
非鉄金属
商社
半導体
電子部品
精密機器
ソフト/サービス
家電/AV
情報/通信
放送/広告
食品/飲料
医薬品
自動車
百貨店
スーパー/コンビニ
(スーパー)

(スーパー)
外食
住宅/マンション
銀行
証券
人材サービス
損害保険

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