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「借金7億、あるのは山だけ…」→「そうだ!ここで料理と酒を出したら最高だ」山奥の森を切り開いて"ジブリの世界"を作ったクレイジーな男の開拓記

山深いこの場所に、日本のみならず世界中から人が訪れる。美しい「日本の原風景」の世界観に魅了されて…。10月後半から11月後半にかけては紅葉が美しい(みたき園提供)
木々に包まれた趣ある茅葺きの門。さながら日本昔話の世界への入り口のようだ(筆者撮影)
園内を自由に駆け回るニワトリたち。オーナー寺谷誠一郎さんの後について行儀よく列をなす様はまるで幼稚園の先生と子どもたちのようだった(筆者撮影)
清流がさらさらと流れて見た目にも涼しげだ。ここで冷やされたビールが店でも提供される(筆者撮影)
森のなかは柔らかな木漏れ日が差し込み、静かで、都会の喧騒を忘れられる。見わたすと母屋である古民家と風情の異なる6棟の庵、カフェが、園を囲むようにぽつりぽつりと点在している。(筆者撮影)
みたき園オーナーの寺谷誠一郎さん(右)、女将・節子さん(中央)、若女将・亜希子さん(筆者撮影)
みたき園で提供されるコース料理は3種類。旬の山菜を味わう「竹」(3,600円・税込)、ヤマメ山椒味噌焼きがつく「杉」(5,500円・税込)、加えてジビエなどがつく「桧」(7,200円・税込)がある(写真は桧)(みたき園提供)
窓からは里山の美しい緑が見える(筆者撮影)
ヤマメの山椒味噌焼き。臭みはなく身がほくほくとして山椒の香りがふわりと鼻を抜ける(筆者撮影)
毎朝手作りされるワラビ豆腐。大豆の甘みとあっさり生姜醤油たれがホッとする味わい(筆者撮影)
手前から時計回りに、ミズブキ、天然舞茸、生きくらげの酢味噌和え、ミョウガのごま和え、唐辛子の味噌煮。香り高い素朴な1皿(筆者撮影)
塩蔵わらび。春に摘み灰でアク抜きをして塩をまぶして保存し、使うときに流水でしっかりと塩気を抜く(みたき園提供)
取材した日も、たくさんの人がおしゃべりを楽しみながら山里料理を堪能していた(筆者撮影)
みたき園オーナーの寺谷誠一郎さん(82)(筆者撮影)
唯一無二のロケーションのなかでは、スマートフォンを見ながら食事をするひとは誰ひとり見かけない(筆者撮影)
大工の友人に依頼して造ってもらった小屋。屋根には草が生え、とても味わい深い趣に(筆者撮影)
移築した母屋の茅葺き屋根はどっしりとした存在感がある。もともと朽ちて倒れていた古民家とは思えない(筆者撮影)
寺谷さんの現在の持ち場は、川魚の調理とニワトリの世話(筆者撮影)
寺谷さんの破天荒な思い出話を聞きながら、おおらかに笑って合いの手を入れる節子さん。お互いを尊敬し合う仲睦まじいご夫婦だ(筆者撮影)
みたき園の先には国定公園に指定されている風光明媚な芦津渓谷があり、一緒に観光する人も多い(筆者撮影)
門に入ると、タイムトリップしたかのような錯覚に(筆者撮影)
営業時間内であれば、自由に園内をぐるりと散策もできる(筆者撮影)
園内には、座ってほっと一息つける席もある(筆者撮影)
見た目に涼しげな、水辺に瓶ビールやラムネが冷やされている様(筆者撮影)
味のある手書きの看板が出迎えてくれる(筆者撮影)
門を入るとすぐ左手にあるおみやげ処。ここでひとやすみするだけでもOK(筆者撮影)
みたき園特製のよもぎもちと栃の実餅。よもぎは春に摘んでゆがき、栃の実は何日もかけてアクを抜いて、年中使えるように保存している(筆者撮影)
おみやげ処で、山椒味噌や梅干しが購入できる(筆者撮影)
園内のニワトリはすべて寺谷さんが卵から孵化させたとのこと。自由奔放なニワトリたちを見つめるまなざしが優しかった(筆者撮影)
光がやわらかに落ちるなか、風と水の音が心地よい(筆者撮影)
店内(筆者撮影)
すべてのテーブルに、季節の野花が飾られている(筆者撮影)
亜希子さんが型染めで染めた布で包んだクッションが、店内のアクセントになっている(筆者撮影)
木の枝部分を生かした花籠掛け(筆者撮影)
庵の前の野花は、従業員が摘み、生ける。山里の素朴な美しさが表現され、見ていてまったく飽きない(筆者撮影)
料理はすべて、厨房から食事処に人の手で運ぶ。きびきびと働く姿に元気をもらえる(筆者撮影)
お手洗い棟。荷物掛けが太めの枝になっているなど、自然の造形を生かして暮らしに取り入れる知恵が勉強になる(筆者撮影)
みたき園にはそこかしらに心がほっとするあしらいが置かれてある。おもてなしの心が伝わってくる(筆者撮影)
秋になると、赤や黄に色づいた木の葉が燃えるように美しい(筆者撮影)
建物の中から紅葉を眺めるのも風情がある(画像提供:みたき園)
広大な山の懐に、時を忘れたように佇む一軒の料理店がある。「ようこそおいでなさいませ」の板をかけた苔…