アメリカのソフトウェア企業買収を決断したパナソニック。M&Aに失敗し続けた過去から脱し、長年の停滞を抜け出せるか。
――新型コロナウイルスの感染拡大により、サプライチェーンへの関心が高まりました。
新型コロナによって、世界的にサプライチェーンやEC(電子商取引)の重要性について認識された。どこで生産し、どこに在庫を置くかなど、グローバルでのサプライチェーンのバランスのとり方に対する関心も高まった。
そこで最も重要なのは、日々の変化に対応するための(部材や製品の)需給関係の可視化だ。(需要予測などを手がける)ブルーヨンダーは、サプライチェーンマネジメントのためのソフトウェアを提供する最大の独立系プロバイダーとして、世界中の顧客との戦略的な関係を深めている。
革新的な製品を生み出せる
――企業価値が高まる中、なぜパナソニックによる買収を受け入れたのでしょうか?
株式公開(IPO)を目指していたところ、パナソニックから買収について声を掛けてもらった。パナソニックとの協力関係を3年かけて築いてきたが、今年(2021年)の3~4月に、同社の傘下に入ることがブルーヨンダーやすべてのステークホルダーにとって正しいと確信した。
パナソニックの傘下に入る価値は大きく3つある。
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