3月30日、建設テック企業「スパイダープラス」が東証マザーズに新規上場を果たした。東京・池袋にある同社の社長室を訪れると、そこには建設職人が現場で着用する「にっかぽっか」が吊るしてあった。
「オブジェですよ。現場感覚を忘れないために」
社長の伊藤謙自(47歳)はその理由について、このように説明する。
伊藤は建設テック企業の経営トップには珍しく、IT畑出身ではなく、デジタルツールとは無縁の建設会社の経営者だった。「社長はたまに、にっかぽっかを着て社内を歩いている」(広報担当者)。どうやらスーツよりも、この作業着のほうがしっくりくるらしい。
「異端児」が挑んだ建設テック革命
「異端児」――。伊藤は自分のことをそう表現する。伊藤はなぜ、建設テック革命という未知の領域に挑もうとしたのか。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら