コロナ禍でも自販機増やすコカ・コーラの強気姿勢 自販機需要が減少する中、最大手ボトラーは台数増の方針を貫く
「中期経営計画の初年度にこの危機が起きてしまった」。5月中旬にオンラインで行われた決算説明会で、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(BJH)のカリン・ドラガン社長は重苦しい声でそう語った。
同社の2020年は厳しい出足となった。第1四半期(20年1〜3月期)の営業損益は78億円の赤字で着地。西日本豪雨による工場被災で供給体制が逼迫した前年同期と同じく、赤字スタートとなった。
今第1四半期に赤字となった一番の原因は、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛に伴い、飲食店や自動販売機での販売数量が落ち込んだことにある。1〜2月は前年同月並みだった販売数量は、3月に前年同月比で1割減となった。その中で、コカ・コーラBJHにとって最も痛いのが、自販機での販売減少だ。
同社の自販機台数は業界トップの約77万台で、国内市場全体の3割を占める。2位・サントリー食品インターナショナルの約40万台、3位・アサヒ飲料の約28万台を大きく上回る(台数は飲料総研による19年末時点の調査データ)。
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