日本製鉄が巨額赤字に転落、鉄鋼不況でリストラ加速 全国10を超す拠点で能力削減
厳しいのは日本製鉄だけではない。
国内鉄鋼メーカーの厳しさが一段と鮮明になっている。
鉄鋼国内2位のJFEホールディングスは2月12日、2019年4~12月期決算を発表し、併せて20年3月期通期の最終利益予想を従来の330億円から130億円(前期比92%減)に引き下げた。
今回の修正要因は、持ち分法適用会社である造船会社ジャパン マリンユナイテッドの損失拡大だった。鉄鋼事業のセグメント収支の見通しはゼロと、19年11月に修正した予想のままだが、前期の1613億円の黒字から大幅に悪化する。鉄鋼事業の利益がゼロとなれば、03年に川崎製鉄と日本鋼管の統合でJFEスチールが誕生して以来初だ。
この“非常事態”を受けて、首都圏にある生産拠点で一部ラインを停止し、西日本の主力拠点へ集約することを新たに発表した。
日本製鉄の業績はJFEよりも格段に厳しい。19年4~12月期の最終損益は3573億円の赤字。通期は従来予想の400億円(黒字)から4400億円の大赤字に修正した。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら