首都圏各地でマンション停電が相次いだ。規制や物件選びに影響も。
川崎市内の武蔵小杉駅前に立つタワーマンションは台風19号で地下階の配電盤が浸水し、停電・断水に陥った(上写真の左側建物)。台風から3日後、そのマンションの前には規制線が張られ、電力会社の営業車がひしめいていた。
紺青色のツナギ姿の作業員十余名が待機する傍らで、発電機とおぼしき機械がうなりを上げている。オートロックが機能していないため、住民は入り口でカードキーを警備員に提示してマンションへ入る。
武蔵小杉から多摩川を挟んだ東京都世田谷区。二子玉川駅周辺に立つマンションでは、管理会社の腕章を着けた作業員がインターホンの動作確認を行っていた。このマンションでも、浸水によって電気設備に不具合が発生。部屋の明かりこそついているが、エレベーターは停止したままだ。
浸水という死角
台風19号の上陸前に危惧されていたのは、河川の堤防から水があふれ住宅が浸水することだった。が、東京圏では、堤防から水があふれなかった地域でも、マンションの電気設備が浸水し、停電が相次いだ。冒頭の2物件以外にも、複数のマンションで停電が発生した。
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