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「賛成率」ワースト30、「賛成率低下」ワースト200 独自集計でわかった株主の厳しい目線

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存在感を増す株主提案に、社外取締役に向けられる厳しい視線。株主総会が変容している。扉写真解説:野村HDの永井浩二社長・グループCEO(左)と、スズキのカリスマ・鈴木修会長(右)は賛成率が大きく低下。リクシルでは会社側が社外取締役として提案した福原賢一氏(中央)が否決された

株主総会「賛成率の低い役員」ワースト30

「時価総額が大きく、株主が分散していて外国人比率の高い会社では、株主提案で勝負できるようになってきた」

モノ言う株主として知られる、ストラテジックキャピタルの丸木強代表がそう指摘するように、株主総会で会社側提案が高い賛成率ですんなりと通る時代は終わりを迎えつつある。取締役の選任決議をめぐってもそうだ。

6月に開催された株主総会の議決結果が7月12日に出そろった。そこで本誌は過去1年分の総会決議のうち、取締役選任決議に絞って分析を行った。

株主提案が次々に可決

賛成率50%未満で選任決議が否決されたのは、下表にあるイメージ ワン、LIXILグループ(以下リクシル)の5人。2社とも総会には株主提案が提出されていた。

特集「株主総会で支持率低下続出、大物経営者でも容赦なし」の他の記事を読む

創業家出身の潮田洋一郎氏ら会社側とガバナンス不全を指摘する機関投資家とのバトルが話題となった、住宅設備最大手のリクシル。昨年10月に解かれたCEO職への復帰を目指す瀬戸欣哉氏(59、年齢は7月22日時点、以下同)が自身の復帰を求める株主提案を行い、6月の定時総会で会社側との全面対決となった。

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