2015年度の年間商品取扱高が7420億元(=11.13兆円。1元=15円換算)に及ぶアリババグループにおける柱は二つある。C to C(個人間取引)型の「淘宝(タオバオ)」とB to C(仮想商店街)型の「天猫(Tモール)」だ。タオバオは03年、Tモールは11年から始まった。
毎年11月11日に行われている「グローバル・ショッピング・フェスティバル」は、このうちTモールに関するものだ。今年は10万の出店者が集い、1日で2兆円弱の商品取扱高を上げた。1999年設立のアリババにとって後発サービスと言えるTモールには、どんな強みがあるのか。Tモールのマーケティング責任者でグループバイスプレジデントの靖捷(ジェット・ジン)氏に聞いた。

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──店舗がTモールに出店するメリットはどこにあるのか?
Tモールに出店しているメーカーやブランドは、現在十数万以上あります。出店企業はアリババが築く生態系の恩恵を受けることができます。たとえばある企業がTモールへ出店した場合、(傘下の動画サイトである)「優酷(ヨウク)」や(同じく傘下のSNSである)「微博(ウェイボー)」に効率的に広告を出稿することができます。マーケティングの結果を当日すぐに把握することができるのもメリットです。これはすべてのメーカーやブランドにとって、歴史上前例のないことといえるでしょう。
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