「皆さん、シンギュラリティをご存じですか」。10月下旬、ソフトバンクアカデミアに集まった若者たちに向けて、ソフトバンクグループの孫正義社長がこう問いかけた。会場の約7割が手を挙げると、孫社長は「おお、さすがはアカデミア」と絶賛。「ほかの講演会だと手を挙げるのは1~2%、IT系の同業者でも5~10%くらい。街を歩いている人に同じ質問をしたらおそらく1%未満」(孫社長)。
このように日本ではまだほとんどなじみがないが、シリコンバレーの起業家やベンチャーキャピタリストが今、最も熱い視線を送っているのが「シンギュラリティ」だ。
アカデミアは孫社長の後継者を発掘・育成するための場で、月1回集まり、社内外の若者が新事業のアイデアを孫社長の前で競い合ってきた。この回は、孫社長が後継者に選んだニケシュ・アローラ副社長を紹介する特別講義だったが、その講義の前半、孫社長が多くの時間を割いて熱く語ったのがシンギュラリティ。後半のアローラ副社長との対談でも最も盛り上がったのが、シンギュラリティをめぐる軽妙なやり取りだった(後述)。
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