周防灘に面した福岡県苅田町の日産自動車九州工場。7月上旬、専用埠頭では輸出向けのSUV(スポーツ多目的車)の積み込みが行われていた。1日当たり2400台が国内外に出荷されていく。
九州工場は日産にとって、国内最大の中核生産拠点だ。1999年に策定された再建計画「日産リバイバルプラン」で、6カ所あった国内の組立工場は3カ所に集約された。その3カ所のうち、九州工場は量販車生産拠点として「コストで世界のリーダーになる」(チーフ・コンペティティブ・オフィサーの西川廣人)ことが求められた。
その要求どおり、九州工場の年間生産台数は99年以降の16年間で1・7倍の56万台に拡大。国内生産に占める比率は24%から65%となり、日産にとって欠かせない存在となった。
日産が九州に進出したのは75年。製鉄など重厚長大産業が斜陽化する中、加工型産業への転換を求める地域の要望に応えた。日産の後を追い、92年にトヨタ自動車、2004年にダイハツ工業が進出している。
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