PhotoGallery

皇居をのぞき込む「竹橋の円筒連結ビル」の実態 モダン・オフィス建築の金字塔「パレスサイド・ビルディング」のすべて

毎日新聞社の本社ビル「パレスサイド・ビルディング」(筆者撮影)
その名の通り、皇居の平川門に面して建つパレスサイドビル(筆者撮影)
住所は千代田区一ツ橋1-1-1。文字通りの一丁目一番地である(筆者撮影)
西玄関側からみたパレスサイドビル。白亜の円筒コアがビルの外観を特徴づける(筆者撮影)
福田裕一朗さん(筆者撮影)
パレスサイドビル屋上から皇居側をのぞむ(筆者撮影)
超広角で撮るとこの景色。緑の海の中にいる気分になる(筆者撮影)
ビルの裏は首都高の入り口になっている(筆者撮影)
屋上から見る裏側。これもまさに東京だ(筆者撮影)
ビルの向かい側では、首都高が旧江戸城の石垣をダイナミックにまたいでいる(筆者撮影)
上空から見たビル。長細いオフィス部分の端に、ふたつの円筒コアがある(国土地理院撮影の空中写真(2019年撮影)を加工して筆者作成)
合理的かつ、デザインとしても美しい白亜のコア(筆者撮影)
1934年竣工、明治生命館のギリシャ風(コリント式)列柱(筆者撮影)
コアの内部には、やわらかく光が差している(筆者撮影)
円筒内の外側はトイレになっており、壁の隙間から自然光が差し込む。円弧状の配置のため入り口からは中が見通せない設計になっている(筆者撮影)
奥へ進むにつれ、通路はわずかに狭まっていく。他に類を見ない独特のデザインだ(筆者撮影)
円筒内の中心部には、まるでUFOのようなエレベーターホールがある。竣工当時はエレベーターガールもいた(筆者撮影)
左右にひとつずつある呼び出しボタンが、なんともかわいらしい(筆者撮影)
東西コアをつなぐ長い廊下。左右にオフィスが広がっている(筆者撮影)
さらに、廊下部分には現在地を示すアドレスがある。カッコいい(筆者撮影)
この細い隙間がジョイント部だ(筆者撮影)
広々とした屋上は、昼休みにはオフィスワーカーの憩いの場になっている。竣工当時、昭和天皇が視察に訪れ眺めを楽しんだという。また、ここで結婚式をひらくカップルもいるそうだ(筆者撮影)
「ガラスの城」とも称された、長大なカーテンウォール(筆者撮影)
内部のファミリーマートから外を望む。ものすごい開放感だ(筆者撮影)
正面から見たカーテンウォール。福田さんによると、60年近い歴史の中で、1枚も割れることなく当時のままだそうだ(筆者撮影)
サンルーバー(日よけ)と雨樋が交差することで、機能的かつ彫りの深い表情をつくり出している(筆者撮影)
寺社で見られる鎖樋(くさりどい)や、町家に施された意匠的な雨樋もその好例である(筆者撮影)
忘れてはならないのは、東西両端のレンガ壁。中は非常階段になっている(筆者撮影)
福田さんが働く毎日ビルディングのオフィス内部。東西端の内側壁面にも同じレンガが使われている(筆者撮影)
ガラスを隔てて、内装と外装が連続している(筆者撮影)
1961年竣工の東洋経済本社ビル。竣工当時は側面がレンガ壁だった(筆者撮影)
内側の壁面もレンガ壁になっており、使い方が同じだ(筆者撮影)
吹き抜けになった地下1階の商店街には、新旧テナントが入り交じり、昼時にはランチの行列ができるほどのにぎわいを見せる(筆者撮影)
「夢の階段」と呼ばれる吊り構造の階段も、ビルの名所のひとつだ(筆者撮影)
やわらかな曲線で、1階と地下1階をつないでいる(筆者撮影)
ビルが竣工した1966年から、同じ場所で営業している「ティールーム 花」(筆者撮影)
2代目オーナーの岡田さんご夫妻(筆者撮影)
インテリアは一部変わっているものの、壁面のタイルは当時のまま(筆者撮影)
艶のあるケヤキの天井も当時のまま。この天井材はビルの1階部分に広く使われている(筆者撮影)
この日の日替わりランチはポークハヤシ(800円)。にぎやかな具と優しい味わいに、思わずほっとする(筆者撮影)
オリジナルブレンドは何杯でも飲めそうな、まろやかでやさしい味だった(筆者撮影)
1971年に開店したタカサゴ。カレーをはじめ、クラシックな洋食が食べられる(写真撮影)
店主の熊谷さん。気さくな方で、さまざまなエピソードを話してくださった(筆者撮影
コの字型のカウンターが懐かしい店内は、創業当時からほとんど変わっていないそうだ(筆者撮影)
カウンタースタイルが物語る通り、熊谷さんの手際が大変よく、頼むとスッと出てくるカツカレー(1050円)。しかも味は本格的な欧風(筆者撮影)
開店当時から変わらぬ黒電話。今もタカサゴにかけるとこの電話が鳴る(筆者撮影)
「100年に一度」とも言われる再開発の波が押し寄せる東京。その影で、高度経済成長期に建てられたビルた…