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HOYA、花開いたニッチトップ戦略で驚異の利益率 独占供給するHDD用ガラス基板が世界的に活況

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ハードディスクドライブ(HDD)はHOYAにとって利益の源泉だ(写真:node / PIXTA)

HOYAの業績が好調だ。

HOYAが2月に発表した2025年3月期の第3四半期決算(2024年4月~12月)は前年同期比2桁増の大幅な増収増益を達成し、通期の最終利益見通しは5期連続で過去最高益を更新する。

通期の業績予想は売上高が前期比14.0%増の8692億円、最終利益は同9.3%増の1983億円。HOYAは眼鏡レンズやコンタクトの「アイシティ」で一般的に知られているが、利益寄与度が大きいのはハードディスクドライブ(HDD)向けガラス基板や最先端半導体に欠かせないEUV(極端紫外線)向け材料だ。

利益率50%超のHDD用ガラス基板

こうしたエレキ分野を抱える情報・通信セグメントの営業利益率は足元で50%を超え実に好採算。EUV向けマスク基板は世界シェア過半を握り、”半導体銘柄”として認知されるようになった同社だが、隠れた「ニッチトップ」で利益柱の双璧となっているのがHDD基板だ。同社はHDD用ガラス基板について、世界シェア100%で独占供給しており、「オワコン」とも呼ばれたHDDの世界的な需要増加が利益拡大に直結している格好だ。

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