サントリーが懸ける創業家プリンス主導の大転換 「サントリー社復活」の事業再編に透ける布石

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酒類事業をとりまとめる新会社を設立したサントリー。創業者のひ孫で、次期社長と目される鳥井信宏氏が主導した再編は、何を意味するのか。

組織再編により、サントリーが一段と強化させる方針のビール
創業者のひ孫である鳥井信宏氏は、社員に向けて「ビール事業を永続的に成長する事業にすることが、新生・サントリーの最大かつ最重要の挑戦」と語ったという(編集部撮影)

「15~20年先の未来の姿を描き、“やってみなはれ”に挑戦しよう」

7月1日、サントリーホールディングス(HD)の全国40拠点をオンラインで繋ぎ、3000人超の社員が集まった決起集会。その場で同社副社長の鳥井信宏氏は気勢を上げた。

酒類メーカー大手のサントリーHDが今、大きな転換点を迎えている。要となるのが、柱である酒類事業の再編だ。これまで持ち株会社「サントリーBWS」の下、ビール、ワイン、営業それぞれの会社に分かれていた事業と、「ビームサントリー」下にあったスピリッツの事業を、新たに立ち上げた「サントリー株式会社」に集約する。

再編を主導したのは、サントリー創業者・鳥井信治郎のひ孫に当たり、サントリーBWSで社長を務めた鳥井信宏氏だ。社内外では「プリンス」とも呼ばれ、HDの次期社長候補として一目置かれる。7月1日付で、新会社であるサントリー株式会社の社長に就任した。

創業家として20年、30年先を考えている

「変化に柔軟にスピーディーに対応し、新たな挑戦を続けなければ生き残っていけない」。決起集会に参加した社員に対し、鳥井氏はそう発破をかけた。

次ページ社名に隠された鳥井氏のこだわり
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