日本に参入「イギリス流」新興電力ビジネスの正体 東京ガスと英オクトパス社の合弁会社が始動

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イギリス発の新興エネルギー小売企業「オクトパスエナジー」が東京ガスと組んで11月から営業開始する。日本の電力小売市場にイギリス流の電力ビジネスを持ち込もうとするが、その成否は。

オクトパスエナジーのホームページ画像。顧客本位を標榜している(オクトパスエナジー提供)

イギリス発の新興エネルギー企業が日本にやってきた――。

東京ガスとイギリスの新興エネルギー小売企業「オクトパスエナジー」の合弁会社「TGオクトパスエナジー」が11月中にも日本で営業を開始する。

同社の中村肇社長は「お客様のニーズに合ったさまざまな電力メニューを開発し、2030年までに現在の大手新電力会社並みの数百万件の顧客獲得を目指す」と意気込む。イギリス発のビジネスモデルは日本の電力業界をどのように変えるのか。

独自サービスを武器に大躍進

イギリスでオクトパスエナジーが設立されたのは2015年。それ以来、「100%再生可能エネルギー由来」の料金メニューなど、顧客ニーズをとらえた商品を次々と開発。現在までの累計で約250万件の顧客を獲得し、イギリス国内の市場シェアで第5位を占めるに至っている。

さらに、ドイツやオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、スペインでも電力の小売販売を展開し、全世界レベルの顧客数は約350万件にのぼる。同社が開発した顧客管理システムの提供先を含めると、広い意味での顧客数は約1700万件にのぼるという。

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