求められる個性と差別化 スバルに迫る電動化の波

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エンジン技術に強みを持つスバルは、EVでも独自性を出せるか。

写真:SUBARUが2022年半ばまでに発売を予定する電気自動車「ソルテラ」。日本をはじめ、北米、欧州、中国などに投入する

「ソルテラの販売は苦戦するかもしれない」──。9月中旬、首都圏のあるSUBARU(スバル)販売店を訪れた際、店長はこんな不安を口にした。

現在、スバルのラインナップに「ソルテラ」という車種は存在しない。この車は2022年半ばまでにスバルが発売を予定している同社初の量産EV(電気自動車)のこと。トヨタ自動車と共同で開発するSUV(スポーツ用多目的車)タイプのEVだ。

100年に一度といわれる大変革期を迎えている自動車業界。中でも、世界的なカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量実質ゼロ)の動きを受け、各国の自動車メーカーがEVシフトを鮮明にしている。

国内では21年4月、ホンダが40年までに世界の新車販売でEV・FCV(燃料電池車)を100%にすると発表した。米国ではゼネラル・モーターズが35年までにすべての新車をEVなど、走行中にCO2(二酸化炭素)を排出しないZEV(ゼロエミッション車)にすると宣言したほか、独フォルクスワーゲンやダイムラーもEV強化を打ち出している。

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