「EVでも独自性は出せる 競合の土俵には立たない」 インタビュー/スバルCTO(最高技術責任者) 藤貫哲郎
──EVが普及し、エンジン回りの強みがなくなると、スバルの個性が消えてしまいませんか。
「EVになったらスバルはダメ」と言われるのは正直カチンとくる。私自身はまったくネガティブに捉えていない。スバルらしさは、エンジンなどの部品に依存するものよりも、ノウハウとして蓄積してきたものが多い。
他メーカーとの差別化と言ったときに、スバルの特徴というのは、ある領域での過剰品質だと思っている。「え、そこまでやるの?」みたいな部分。そこが重要になる。
近年はエンジン車よりもEVのほうが、これまでできなかったことが、もっとできるようになるということがわかってきている。1つの答えが2022年に出てくるEVのソルテラ。乗ってもらうと、「あ、これスバルだよね」って感じてもらえると思う。
──ソルテラはトヨタ自動車との共同開発車です。トヨタ車とは違うスバルらしさを表現することは可能ですか。
どこを差別化するのかということを真剣に考えれば解は出る。スバルの企業規模では一から十まで単独ではできない。協調できるところは協調して、競争する部分にリソースを投入することで、高いレベルで差別化ができる。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら