東芝、新社長選出へ続く手探り 業績回復でも混乱
年内に取締役会議長、年明けに新社長を選出する運びだが、うまくいくか。
6月の株主総会で永山治取締役会議長らの再任案が否決され、綱川智社長が暫定的に取締役会議長を務めるなど、緊急事態が続いている東芝。対立を続けた株主との関係再構築と新たな経営陣選任を急いでいる。
6月の株主総会では、2人の社外取締役の再任が否決され、承認されたうちの1人も株主総会直後に辞任した。綱川氏自身、車谷暢昭・前社長の辞任に伴って急きょ再登板した「中継ぎ」的な存在だ。綱川氏らは、否決された2人が担うはずだった監査委員と取締役会議長、綱川氏の後任となる社長の人事を急いでいる。
東芝によると、幹部人材を紹介する外部のエグゼクティブサーチ会社と契約して、綱川氏の後任社長候補を探している。8月12日に開かれた2021年4〜6月期の決算説明会で綱川氏は、指名委員会が決定することとしながら、「とくに決まっていることはない」と説明。議長と監査委員は年内に臨時株主総会を開いて選任したいとした。
10月に中計発表へ
年内に臨時株主総会を開くには、株主数の確定や事前通知などの手続きが必要で、10月には候補者を決めなくてはならない。東芝は10月に新たな中期経営計画の発表を予定しており、それに合わせて議長候補者らを発表するとみられる。
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