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廃炉のキーマン・東京電力増田尚宏氏に聞く 「汚染水対策に全力、廃炉はまだ登山口」

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増田尚宏 東京電力ホールディングス 常務執行役 廃炉・汚染水対策最高責任者

東京電力で廃炉・汚染水対策の陣頭指揮を執る増田尚宏常務執行役。現状に対する評価と今後の見通しについて聞いた。

ますだ・なおひろ●1958年生まれ。横浜国立大学卒業。福島第二原発所長などを経て現職。東日本大震災時は福島第二原発の原子炉を安定冷却させた。(撮影:梅谷秀司)

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──対策の進捗状況は。

まず、現在も発電所周辺地域の皆様と社会の皆様にたいへんなご迷惑とご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げる。

福島第一原子力発電所は、事故からの5年7カ月で、状況がだいぶ変わった。事故直後は野戦病院のような状況で、汚染水が海の中へ流れ出ていた。タンクからもいつの間にか漏れていた。そうした状況から、かなり改善されてきたと思っている。

──この間の最も大きな成果だと感じていることは。

いちばん大きな成果は、溶け落ちた燃料をしっかりと冷却できていること、そしてそれをしっかりと監視できていることだ。福島第一で突然、何か重大事が起こるという状況ではなくなってきている。

もう一つの成果が、海の汚染を大幅に低減できたことだ。港湾内の海水の放射性物質濃度は、事故直後と比べ100万分の1くらいまで下がっている。海側遮水壁の建設をはじめとする、汚染物質を漏らさないための対策の成果だと思っている。

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