どうなるJALの牙城 楽園ハワイ、空の争奪戦
長年のハワイ人気は衰えるどころか、むしろ沸騰。航空各社も商機を見いだす。
常夏の島、ハワイ。年間約150万人が日本から訪れる、海外旅行の定番だ。今年のお盆休みも多くの観光客でにぎわった。
その人気ぶりは例年以上だ。日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)のハワイ行きの予約率は90%を超える超満員(図表1)。しかも、この状態は夏休みに限ったことではない。米ハワイ州観光局によれば、日本とハワイを結ぶ全路線の搭乗率は今年1〜5月で90.5%と、前年同期と比べても約5%上がっている。日本人観光客の6割はリピーターで、近年は離島の観光需要も高まっている。
人気の理由は主に二つ。一つは純粋に旅行先としての人気が上がったこと。欧州や東南アジアで多発したテロ、伝染病のリスクが少ないため、「旅先として存在感が増した」(エイチ・アイ・エス関東業務事業部の猪腰英知グループリーダー)。もう一つはSNSや芸能人のブログなどを通じ、「パンケーキなどの食をはじめとして、絶えず何かしらのブームが生まれている」(JTBワールドバケーションズの遊佐司・ハワイ部マネージャー)ことという。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら