世界最高峰リーグを制した弱小軍団 史上最大の奇跡
イングランド・プレミアリーグ。世界トップのサッカー選手がハードワークし、大金を稼ぐ舞台。ロートル指揮官と二流選手たちが奇跡を起こす確率などゼロに等しいはずだった。
レスターが起こした奇跡のすべて
「持たざる者」が勝った!
降格の有力候補が1部リーグでクラブ史上初の栄冠。レスター・シティの今季プレミアリーグ優勝は「奇跡」とたたえられている。
10年ぶりのプレミア復帰となった昨季、レスターはシーズンの半分近い4カ月間を最下位で過ごした。そのチームからは、昇格と土壇場の降格回避を実現したナイジェル・ピアソン前監督が去り、後任にはチェルシーでの前回プレミア時代から「迷監督」のレッテルを張られていたクラウディオ・ラニエリが迎えられた。開幕前に主要ブックメーカーが提示した優勝オッズは、まったく現実味のない5000倍だった。
そして迎えた今季、レスターは昨年8月の4試合を2勝2引き分けと開幕ダッシュに成功するが、世間では「まぐれ」の一言で片付けられた。翌月の7節アーセナル戦(2-5)で初黒星がつくと「これまでか?」の声。FWのジェイミー・バーディーが、14節マンチェスター・ユナイテッド戦(1-1)で11試合連続得点のプレミア新記録を達成すると、「バーディーの得点が途絶えればチームも失速する」と言われた。イングランドではシーズン半ばに当たるクリスマス時点での順位が最終順位の指標とされるが、そのクリスマスを首位で迎えても「いつ落ちるか?」という目で見られ続けた。
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