もしあなたが米国の大統領選をわかりにくいと感じるなら、状況をよく理解している人だといえる。すでに州ごとの予備選・党員集会で2大政党が候補者を選ぶ段階に来ているが、結果の予測は難しい。
大統領選に向けた指名争いの初戦となる2月1日のアイオワ州党員集会の行方ですら、予測は困難だ。結果が人気度より、組織力に左右されるからだ。党員集会は比較的小規模な集会で、真冬の夕刻に開催される。共和党でも民主党でも、候補者にとって重要なのは十分な支持者を党員集会に動員できるか、である。
共和党の予備選では、初戦のアイオワ州とその8日後に投票が行われるニューハンプシャー州の両州で、テッド・クルーズ候補とドナルド・トランプ候補への支持が拮抗している。トランプ氏は全米の世論調査では大差でリードするが、アイオワ州における組織力ははっきりしない。大事なのは今後、指名争いの過程で各州の結果がどう出るかだ。トランプ氏にとっては、支持者の多くが、これまで投票したことがない人たちだという課題もある。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら