事業継続脅かす「クラウドサービス」安全性の盲点 セキュリティ評価や選び方のポイントとは?
具体的には、以下のようにアクセス権限の誤設定(17.7%)やサイバー攻撃(14.3%)をはじめ、さまざまなリスクが報告されている。
近年、セキュリティリスクに対し、国内外でさまざまな規制やガイドラインが整備され、改訂が重ねられている。2023年には経済産業省の「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」がVer3.0に改訂され、サプライチェーン全体を通じた対策の推進について、組織幹部が自らの果たすべき役割を認識したうえでリーダーシップを発揮し、さらなる対策を図ることが求められるようになった。
まさに、セキュリティ対策は経営レベルで検討すべき事項なのである。クラウドサービスの利用に関しても、担当者任せにしていては大きな経営リスクにつながる可能性がある。
自分たちの組織のランサム攻撃対策だけでは不十分
では、企業がクラウドサービスを利用する際、具体的にどのような点に注意したらよいのだろうか。
多くの企業はセキュリティチェックシートを用いて、利用するクラウドサービスのセキュリティ評価を実施しているが、評価項目は企業ごとに異なり、網羅性やトレンドに対応していないケースがある。
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