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いかに良いものを引き出すかがコーチや上司の重要な役割だ Interview|ラグビー前日本代表ヘッドコーチ エディ・ジョーンズ

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世界中を震撼させた「ジャイアント・キリング」から2年余り。ヘッドコーチ(HC)としてラグビー日本代表を率いたのがエディ・ジョーンズ氏だ。同氏の采配の下、2015年に行われたW杯で日本代表は大躍進を遂げた。予選トーナメントでは大会史上初の3勝を記録。決勝トーナメント進出をあと一歩で逃したが、ラグビー強国の一角、南アフリカを破ったシーンは多くのラグビーファンの脳裏に焼き付いている。

日本代表のHC退任後はラグビーの母国、イングランド代表のHCに就任。19年に迫った日本開催の次回W杯制覇を目指す。来日した名伯楽のジョーンズ氏にコーチングの極意を聞いた。

Eddie Jones●1960年豪州生まれ。同国ニューサウスウェールズ州代表を経てコーチに転身。豪州代表監督、南アフリカテクニカルアドバイザーを歴任し、2012年に日本代表ヘッドコーチ(HC)就任。15年イングランド代表HC。(撮影:尾形文繁)

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まずは一人ひとりをじっくりと観察する

──最近の著書『勝つための準備』では「選手の能力を強化しようと思えば、一人ひとりの性格をよく理解しなければならない」などと強調しています。

大事なのはまず、一人ひとりの日常の態度を見ること。そのうえで、良くなるためには何が必要なのか考える。

自分が率いた日本代表のメンバーでもたとえば、アマナキ・レレイ・マフィ選手にはほとんど指導する必要がなかった。チームの中で彼にとって居心地のいい状況を作り上げ、皆から愛されているという感覚を持ってくれれば十分だった。そうすれば、彼はベストのパフォーマンスを見せてくれた。

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