「派閥とカネ」の問題で岸田派解散を表明する勝負に出た首相だが政権浮揚は起きず。挽回策はあるのか。
岸田文雄首相(自民党総裁)を本部長とする自民党の政治刷新本部は1月25日、批判の集中砲火を浴びた派閥に関し「金と人事からの決別」を含む政治改革の中間取りまとめを決定した。
ここに至る過程で永田町に激震が走ったのが、1月18日夜の岸田氏による突然の「岸田派(宏池会)解散」表明だった。事前の相談がなかった麻生太郎副総裁は同夜遅く岸田氏の携帯電話を鳴らし「こちらは逮捕も起訴もありませんので、派閥を続けますよ」と言い放ち、不快感を隠さなかった。
岸田氏は翌19日午前、記者団に対し「宏池会を解散すると申し上げたが、他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にない」と述べ、事実上、党内第2派閥の麻生派存続を容認した。
これを受けて岸田政権を支える「三頭政治」の一人である茂木敏充幹事長も第3派閥・茂木派存続意向を明言した。
安倍派と二階派の一部が麻生派入りか
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