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リブセンス 社長 村上太一 起業家の子ども時代「出る杭を育てる」第5回

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早稲田大学在学中にインターネットメディアを運営するリブセンスを設立。アルバイト情報や正社員転職のサイトを運営し、史上最年少の25歳で東証マザーズ上場を果たした村上太一(31)。ビジネス界の俊傑は子どもの頃、どんな環境で育ったのか。

(ジャーナリスト:吉井妙子)

笑いの絶えない家庭が土台に

起業家と聞くとどこか肩ひじを張り、鎧(よろい)に身を固めて大言壮語を吐くイメージがあるが、その対極にある人物だ。村上太一の童顔で笑みを絶やさない姿勢はすがすがしく親近感が湧く。サイバーエージェント社長の藤田晋が太一を評した言葉を思い出した。「こんなにまっとうに育った起業家が増えれば起業家のイメージも変わる」。

“まっとう”。その言葉がぴったりの好青年だ。06年に設立したリブセンスは、求人掲載費が無料の成功報酬型ビジネスモデルで急成長を遂げた。今では不動産情報サービスなどに事業を拡大。300人以上の社員を抱える。

「大変なことがあっても、世の中に守られている気がするんです」。太一のそんなポジティブ思考は、彼の育ち方を知ると納得がいく。

1986年に東京都大田区で生まれた太一は、建設会社に勤務する父と専業主婦の母、二人の姉に愛情をたっぷり注がれて育った。

「家族だけでなく姉の友達からも“タイちゃん、タイちゃん”とかわいがられたので、自分で言うのもおかしいですが、子どもの頃は、自分はみんなの希望の星かもしれないと思っていました」(太一)

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