戸井ヨーカ堂社長辞任から健康問題まで 本誌最後のインタビューは今年2月
セブン&アイ・ホールディングスが揺れている。傘下のイトーヨーカ堂社長が突如辞任。海外アクティビストは経営に圧力をかける。そして経営トップの健康問題。渦中の鈴木敏文会長がすべてを語る。
ヨーカ堂社長辞任から健康問題まで
セブン&アイ・ホールディングス(HD)に衝撃が走った。年明け早々、傘下のイトーヨーカ堂の戸井和久社長が就任から1年半で突如辞任し、前任の亀井淳顧問が社長に復帰した。昨年は物言う株主として知られる米ファンド、サード・ポイントが同社の株式を取得し、ヨーカ堂の分離を主張した。同社の行く末はどうなるのか。自身の健康問題を含め、鈴木敏文会長を直撃した。
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──年明けすぐにヨーカ堂の戸井社長の辞任が発表されました。その経緯から聞かせてください。
1月7日、戸井君は僕のところに辞表を持ってきた。世間では僕が辞めさせたといわれているけど、とんでもないことだね。任命したものをちょっとやそっとで……。
彼が言ってきたのはこういうこと。僕が出した方針に対して、「それを達成できず、会社をこんな状態にしてしまいました。申し訳ございません」と言って、辞表を持ってきた。それはいろいろ話したよ。「もうちょっと頑張ってみたらどうだ」とね。だけれども、戸井君は「ここまでこうなると、やっぱり私の責任です」と。「まあ、そうか。じゃあ」と僕は受け取るしかなかった。
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