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iPhoneカメラ高画質の秘密はTDK、AGC、京セラ、ソニーといった日本製部品にあり。ティム・クックCEOが表敬訪問した理由

これまで秘密のベールに包まれていたアップル YTC(Yokohama Technology Center)に日本のサプライヤー4社が集められ、アップル社ティム・クックCEOに提供技術やアップルとの関係についてプレゼンテーションを行った。AGCのプレゼンを聞くクックCEO(写真:アップル)
iPhoneで一番の人気機能は圧倒的にきれいな写真が撮れるカメラ。その高品質な写真は品質面での妥協を許さないアップルと日本企業による切磋琢磨の姿勢で保たれている(写真:アップル)
黒電話の呼び鈴やカセットテープなど磁気ソリューションに強いTDK社。iPhoneではレンズ距離を測る磁気センサーのTMRや手ぶれ補正技術などに技術を提供(写真:アップル)
AGCが提供するデジタルカメラ向け色調補正用フィルターは、CMOSセンサーが捉えてしまう人間の目には見えない光の成分を取り除いて、写真を人間の目が見た色に近い形で記録してくれる(AGCのホームページより)
京セラがステップ・バイ・ステップで紹介したセラミック基板の製造プロセスに興味を示すクックCEO。1600度の熱で焼成する話に興味が湧いたようで「ぜひ、今度工場見学に行きたい」と話していた(写真:アップル)
親指の爪ほどのサイズに無数の穴が空いた京セラのセラミック基板技術。正面から見ただけではわからないが光に透かすと精密な基板が姿を表す。クックCEOもその精密さに驚かされた様子だった(写真:アップル)
ソニーセミコンダクタソリューションズは、最新のiPhone 17 Pro Maxの背面と正面で使われているCMOSセンサーと、それらのCMOSセンサーを切り出しているシリコンウェハーを持ってきた。アップルとは非常に長い関係を持つ同社、クックCEOも、一度、2022年に熊本の工場を訪れていることもあり親密な様子だった(写真:アップル)
日吉の慶応義塾大学からも程近いApple Yokohama Technology Centerは、日本やアジアのサプライヤーらの協力を得ながらカメラシステムなどの重要技術を研究開発する拠点(写真:アップル)
地下には精密機器を組み立て検査するためのクリーンルームも用意されている(写真:アップル)
Apple Yokohama Technology Center外観(筆者撮影)
iPhoneの人気の秘密と言えば工芸品のような美しい製品のつくり、圧倒的な性能はもちろんだが、スマートフ…