コニカミノルタ「8年ぶりの新社長」が背負う重責 複合機事業に逆風、新規事業も黒字転換遠のく
8年ぶりの社長交代を発表したコニカミノルタ。新社長には多くの難題が待ち構えている。
複合機出荷額で世界3位のコニカミノルタが、8年ぶりの社長交代に踏み切る。足元の業績が低調な中、新社長は難しい舵取りを迫られている。
コニカミノルタは2月末に、現社長の山名昌衛氏が4月1日付で代表権のない会長に退くことを発表した。後任には大幸利充氏が就任する。山名氏は人材育成や新規事業などで、大幸氏の補佐に当たる予定だ。
コロナ禍で業績は低迷
2021年3月期のコニカミノルタの売上高は前年比13.3%減の8633億円で、162億円の営業赤字(前期は82億円の黒字)に転落した。主力のオフィス向け複合機や商業印刷は低調で、ヘルスケア領域の新規事業も期待していたほど成長できていない。
巣ごもり需要によるTVやPC向けディスプレーの増産を受けて、液晶材料などを手がけるインダストリー事業は好調だったものの、全体の苦戦をカバーできるまでに至っていないのが現状だ。
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