ヨギボー米本社買収劇の舞台裏 日本の販売代理店が「黒船」の船頭に

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IT時代の主役になり損ねた異色の企業がビーズソファで世界に挑む。

さまざまな形状・サイズの商品をそろえ、利用シーンや利用者の体格を選ばないことも、ブランドとしての差別化につながっているようだ

「人をダメにするビーズソファの黒船」の船頭に、まさかのプレーヤーが名乗りを上げた。

2021年12月、国内でビーズソファ「Yogibo(ヨギボー)」の販売代理店を務めるウェブシャーク(大阪府)が製造元の米ヨギボー本社を買収した。

ヨギボーとは、布製カバーの内部に発泡ビーズを充填したソファのブランドの1つ。座ると内部のビーズが体に合わせて動き、高い密着度で快適に座れるのが特長だ。09年の創業以来、ヨギボー社の製品は欧米やアジアでも展開されている。

国内の一般的なビーズソファの価格帯が1万円程度なのに対し、ヨギボーの代表的な製品は3万円程度と強気の値付けも特色だ。日本における同ブランド製品の累計販売額は、国内のビーズソファ人気に火をつけた「無印良品」の商品を上回るとみられる。

ウェブシャークは14年に日本におけるヨギボー製品の販売ライセンスを取得。21年12月時点で全国86店舗とEC(ネット通販)を展開する。今回、世界的なデザイン統一によるブランドイメージの維持・向上などを狙い、100億円超での買収に踏み切った。

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