ヤマダ再成長挑む山田会長の執念 社運を懸けた新業態
非家電も扱う超大型店の展開を開始。再び売上高2兆円に到達なるか。
年末商戦真っただ中の2021年12月中旬の週末。神奈川県のJR茅ケ崎駅前にあるヤマダデンキの「LABI ライフセレクト茅ヶ崎」を訪れると、店内は家族連れなど多くの客でにぎわっていた。
ライフセレクトは、家電量販最大手のヤマダが21年度に展開を始めた新業態。茅ヶ崎はその10店舗目に当たり、旧ヤマダ店舗跡地に多層型の建物を建てて11月末にオープンした。売り場総面積は1.4万平方メートル。年商100億円規模を目標とする大型店だ。
1階は食器や台所用品、寝具など生活雑貨のほか、ソファやベッドが並ぶ。2、3階が家電フロアで、白物・調理家電が並ぶ3階は、流し台やIHコンロ、浴槽などを展示したリフォームコーナーとダイニング家具売り場も併設されている。
「ライフセレクトは、『暮らしまるごと』の事業コンセプトを発展させた先進型の店舗。先にオープンした店はどこもお客さんの反応がすこぶるいい。これが今後の店舗開発の中心になる」。創業者の山田昇・ヤマダホールディングス会長兼社長は、茅ヶ崎店の開業前日に開いた会見で新業態に大きな自信を見せた。
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